香典に新札


Q 香典に新札を使用するのは失礼ですか?


Aさん
全く問題ないお話です。

1.香典は、最終的には喪家に渡るものです。しかし、喪主やその家族が集計をしませんというのが、一般的です。ですから、誰が新札で香典を用意したか分かりません。

2.喪主を経験したり、その集計担当を経験するとわかりますが、およそ半数の札は新札の時代です。

3.現在の紙幣の入手ルートは、ほぼATMでの引き出しです。
かつての日本では、新札を必要とする場合は、事前に金融機関にお願いをしておく必要があり、銀行の窓口で通帳と印鑑を使用して引き出しをしていました。
現在は、近くのコンビニエンスストアや郵便局、銀行等のATMで引き出しをする時代です。

ATMで引き出しをしたら、偶然に新札だったとか旧札だった程度のお話です。

4.折り目を付けても無駄です。誰が折り目と付けたか記録もしませんし、時代が変化した結果、日本銀行の支店がはるか遠い僻地の慣習を、正しいマナーと思っているだけです。

折り目を付ける話は、いつも笑ってしまいます。そんなことしても無駄です。
明らかにお渡しする側の配慮のように思われていても、受領側は何も思っていません。

Bさん
香奠に新札を使うのはよくないと40年ほど前に親から教えられました。
昔からの風習とか慣習に厳しい親でした。

あらかじめ準備していたように思われるというのが、主な理由です。
ですから、同じ理由で香奠を持ってお悔やみに行くときも普段着で行きます。

古い考えかもしれませんが、香奠で新札が入っていると「なんだ、この人は常識のない人だな」と思います。
よれよれの札は余りにもひどすぎるので、比較的きれいなお札を使ったらどうでしょう。

結婚式などのお祝い事のご祝儀などは、勿論新札を使うべきでしょう。
銀行に行けばどこでも新札に替えてくれます。

Cさん
誰が新札、または古札なんてまったく分かりません。
頂く方は、よれよれの古札より新札の方が良いにきまっております。

また新札の角を折るなんて行為もおかしいですね。
今は昔とは違います。気にしないほうがベターです。

Dさん
マナー講師の方が言われていましたが、本来は仏事でも新札を用意するのが本当だそうです。
ただ、今でも年配の方などは、新札を使わない、使う場合は折り目を付ける と信じている人は多いです。

Eさん
新札だと死ぬのを待っていた みたいに思われるから…と、よく聞きます。
 どうしても新札しかないときは、折って新札ではないようにして使うとも聞きます。

香典を頂く方は、あまり気にしていないかもしれません。
お札のマナー以上に、身内を失った悲しみと他にやらなければならないことが山のようにあるから。

Fさん
昔はそのようにいったものでした。
ご葬儀で新札を用意する暇がなかった、との理由でしょうか。

最近では、新札でも結構です。
きれいな紙幣を差し上げた方が丁寧か、と存じます。

Gさん
今は気にしない人が多いと聞きましたが、わたしはわざわざ新札をいれません。

失礼というか、わたしが香典もらう側だったらちょっとこの人って、思ってしまうかもしれないので。


わざわざ新券を用意する必要もないようですが、ATMなどで出てきた“ピン札”を、わざわざ折る必要もなさそうです。
マナーというよりも、これも時代の移り変わりなのかもしれません。